最近のニュースでビックリした事に「タイガーウッズの逮捕」がありました。
世間的にも逮捕された事よりも、その人相の変化に驚きの声があがりましたよね。
僕がその記事の中で一番気になったのは、仏教徒である彼が以前の浮気スキャンダル時に発したコメントです

一般的に人生を「成功」させるのに必要な事は、努力、才能、運などが強調されると思うのですが、人生を「失敗」しないために必要な事は「自制」という事です。
誰しも様々な外からの「誘惑」と内からの「欲求」に曝されていて、その二つが一致した時に「衝動」にかられると思うのです。
僕も日々、腹ペコでごはん屋さんの前を通る時や夜に甘い物が目に入ったりした時に食べたいという強い「衝動」にかられてしまいます。この「衝動」に勝ったり負けたりしていますが、明らかにダメな事とわかっている事なのに、負けてしまう… それ程に「衝動」は強く心を揺らします。
子供の頃であれば、限定された狭い世界で親に管理してもらい生活をするので、誘惑も少なく、親が制してくれるので楽にバランスを保てるのですが(欲求不満は高くなるますが)、大人になると広い世界で「自由」に生きられるが故に多くの「衝動」が生まれます。「自由」を享受するには「自制」が必要となります。
ニュースで目にする犯罪も、その多くは、「自制」の弱い人が「衝動」に負けて行っていると言えないでしょうか? また、本来「自制」が強い人も多くの「誘惑」に曝され続けると「衝動」に負けてしまうとも言えますよね。タイガーウッズはきっと後者であり、あれ程の成功は「自制」も並ではないはずですが、「誘惑」も桁外れであったであろう事は容易に想像できますよね。
僕は無宗教ですが、宗教として長い時を超えて廃れる事なく語り継がれて来た言葉の中には人の世の真理が捉えられてると思い感心したのでした。
昔の人も同じ仕組みで失敗して、それを反省して書き記している姿を想像すると親近感がありますね。宗教には時代を越える普遍性があるのでしょうね。